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⑥.原皮の種類や用途

メンテ leathercraft
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みなさんこんにちは~❢

前回までの内容覚えてますか⁉

前回は、⑤鞣しの種類について勉強しましたね。

今回は、原皮の種類や用途についても勉強してみましょう。

それではさっそく種類について勉強していきましょう~!!

 

  1. 革ってなんだろう?
  2. 革の構成
  3. 鞣し(なめし)
  4. 皮→革 革→革製品になるまで
  5. 鞣しの種類
  6. 原皮の種類や用途
  7. 革の仕上げについて
  8. 仕上げの種類や用途について
  9. Leather mark 証明
  10. 革製品のお手入れ

 

⑥.原皮の種類や用途

原料皮の種類は、成牛皮、子牛皮、水牛皮、馬皮、羊皮、山羊皮、豚皮、ワニやトカゲなど、その他と大別されます。

また、種類のほかに原料費の大きさや(重量)やその状態、あるいは性別や年齢による区別があります。
ここではそれぞれの側の性質や特徴と用途についてまとめてみました。

なお大きさ(重量)による区別には以下の2つがある。

ハイド(hide)

成牛皮、馬皮などのように25ポンド(約11.5㎏)以上ある暑くて大きな重い皮

スキン(skin)

子牛皮、羊皮などのように薄くて小さい軽い皮。

※国内の革の取引は1DS(デシ)と言う面積単位で行われています
1DS = 10cm× 10cm= 100㎠

牛(cow)

革製品で最もよく使われています。全般的に大判で厚く組織が比較的均一で、強度や耐久性に優れています。地生(じなま)と呼ばれる国産牛原皮のほかに、北米産ステアを中心とする輸入牛原皮が国内で処理されています。

ハイドとスキンのほかに、年齢と性別によってカウ、ステア、ブル、キップ、カーフなど、細かく分類されています。

カーフスキン

生後6カ月ぐらいの子牛の皮で、薄手でキメと繊維構造が最も細かく最上質。
成牛革に比べて銀面が平滑でキメが細く、高級な革になります。
その代表的なのがボックスカーフです。

主に使用されている革製品
靴、ハンドバッグ、カバン、手袋、衣料等

キップ・スキン

生後6ヶ月から2年位のカーフよりやや厚手の革。
カーフに次いで上質な革。

主に使用されている革製品
靴、ハンドバッグ、カバン、手袋、衣料等
カーフと切符の見分け方

カーフとキップの革の現物を数多く見比べる経験を重ねるしかありませんが、カーフはキップに比べ銀面のキメが細かいのが最大の特徴です。

 

カウ・ハイド

生後2年を経過した雌牛の皮です。皮の厚さは雄牛ほどなく、やや柔らかさを持っていますね。
カーフスキンやキップスキンよりも厚みがあり丈夫なのが特徴的です。

主に使用される革製品
靴の甲、底革、カバン類、家具、インテリア、工業ベルトなど

ステア・ハイド

生後3~6ヶ月以内に去勢し、2年以上を経た雄の成牛の皮です。最も多く利用されています。

 

ブル・ハイド

生後3年以上の、去勢していない雄牛の皮です。大型でキメが荒く、頭、首、肩部が極めて厚く、アメリカの雄成牛の皮には焼き印のあるものとないものがあります。
工業用パッキン等丈夫さを求められる製品に使われるため、【命を守る革】とも言われているみたいです。

バッファローハイド

水牛の皮。皮は厚く、肩の部分に大きなシワがあり繊維組織が粗いが独自の味わいがあり丈夫となります。

主に使用される革製品
ハンドバック、小物、ベルト円など

シープ(羊)sheep

羊は品種の数が多くその品種によって羊川の性状が異なります
丈夫さではゴートスキン(山羊皮)には劣りますが軽くて柔らかく防寒材料として優れています。

ヘアーシープ・スキン

ヘアー(真直な毛)を有する品種の羊革で強度に優れています。

主に使用されている革製品
ゴルフ手袋や衣料など

ウールシープ・スキン

ウール(巻縮している毛)を有する品種の羊革で、組織の絡みあいが少なく体表面と平行に走っているため乳頭層と網様層に二分しやすい。
軽くて柔軟なのですが、強度は低くなります。

ラム・スキン

12ヵ月齢までの子牛の皮で、高級品に用います。

 

ゴート(山羊)goat

山羊は、アジアやアフリカの発展途上国では凡用家畜として飼育されています。
種類も多く皮が生活の中で多く利用されています。
山羊の特徴は薄くやわらかで丈夫。毛穴の形に特徴があったりもします。

 

ゴート・スキン

羊革より充実した繊維組織を持ち、強く、やや硬い。
裏面には特有の凹凸があり、耐摩耗性に優れています。

キッド・スキン

子ヤギの皮で、染料の発色性に優れ高級品に用います。

 

豚皮(pig)

豚皮は、国内消費量を上回る供給がある原皮です。普通は3本の太くて長い剛毛が対を作って皮の全層を貫通し、通気性に優れているため、裏革(靴のライニング)などに使用されます。
また、組織の部位差が大きくバット部分が密で硬くなりがちで、均一な柔軟性が得にくくなります。

 

馬革 horse(ホース)

一般的に薄くて大判で全体的に組織が粗く柔らかい。

コードバン

馬革のバット部分を裁断して植物タンニン鞣しを行った後、銀面及び肉面分を分割して取り除き、内層にあるコードバン層を強い光沢を持つように仕上げた革で、繊維密度が非常に緻密です。

主に使用されている革製品
紳士靴、鞄、ランドセルベルトなど

 

鹿 Deer(ディア)

傷が多いので銀面を取り除いて使用されることが多く非常に柔軟です。肉用に飼育されている鹿の皮は傷も少なく良質です。

カンガルー

子牛の皮(カーフスキン)より上等で、革が丈夫で軽くしなやか。伸びて変形しない。高級材料として重宝されています。
オーストラリアから輸入されています。

主に使用されている革製品
高級靴香川スパイク後皮手袋等
(サッカーなどスポーツ用品のスパイクなどによく見受けられますね)

エキゾチックレザー

ワニ

クロコダイル、アリゲーターなどの革。
独特のうろこ模様が美しく皮は丈夫です。

トカゲ

ワニ皮より多く用いられ、ミズオオトカゲ、ナイルオオトカゲ、テグー、イグアナ、カイマントカゲなどその種類も多いです。

ヘビ

美しい斑紋のあるニシキヘビが主流で、その他コブラ、水蛇などの皮。革質も丈夫で各種の蛇革があります。

 

オーストリッチ(ダチョウ)

ダチョウの皮で羽を抜いた後が丸く突起し、皮の表面に面白い模様(クイルマーク)があるため珍重されます。丈夫で柔軟な皮です。

 

エイ(スティングレー)

サメの近縁種。革として利用されるのは主にスティングレー(アカエイ)
この表皮を削ると石と呼ばれるリン酸カルシウムの粒状の鱗が出て、
ビーズのように輝き美しい表情を見せます。

 

サメ (シャーク)

現存するサメの種類は12目12科74属で370種を超えます374を超える。
サメの中で革として利用できるものは約20種類といわれています。

サメの皮は鮫肌の所以であるリン酸カルシウムからなる楯鱗(じゅんりん)というかたい表皮があります。
この表皮を塩酸で脱鱗処理後、なめします。
日本近海で漁獲されるサメのうち、革として使用できるものは主にヨシキリザメです。

 

こんな感じでかなり豊富な種類がございます。

当ブランド:anroom leather【アルームレザー】でもエイ革やサメ革等のお取扱いがございます。
※在庫状況にもよりますが・・・。

気になる方は、online shopもチェックしてみてくださいね✨

 

本日はここまでです!!

最後までご覧いただきありがとうございます!!!

次回、⑦革の仕上げについてでお会いしましょう~。

next.⑦革の仕上げについて

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