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⑧仕上げの種類や用途

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こんにちは!

前回は革の仕上げについて基本的なことを学びましたね~。覚えてますか??

今回は仕上げの種類や用途についてになります!!

それではさっそくいってみましょう~!


  1. 革ってなんだろう?
  2. 革の構成
  3. 鞣し(なめし)
  4. 皮→革 革→革製品になるまで
  5. 鞣しの種類
  6. 原皮の種類や用途
  7. 革の仕上げについて
  8. 仕上げの種類や用途
  9. 革製品のお手入れ

8.仕上げの種類や用途

ヌメ革

牛皮の植物タンニンなめし革で、底革ほどタンニン剤を充填せずに比較的軽いなめしを行います。通常、半裁革でなめされ、乾燥後に染革工場で必要な厚度に漉き、染色、加脂工程や仕上げ工程が施されます。

【 主に使用される革製品 】
かばん、ベルト、レザークラフト用 など

 

銀付き革

皮本来のキメの美しい銀面模様をそのまま活かしてなめし、染色仕上げをして深みのある肌合いを出した革です。子牛皮を原料にしてクロムなめしした高級品ボックスカーフが代表です。また、成牛皮を原料にしたアニリン仕上げ革などもあり、用途は広くあります。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、かばん、ベルト、衣料、家具用 など

 

ガラス張り革(ガラスレザー)

乾燥の工程でガラス張り乾燥の後、銀面をバフィングし、塗装仕上げをした革。原料は主に成牛皮です。表面が均一なので裁断の歩留りは良いです。銀付き革より風合いが劣ります。

【 主に使用される革製品 】
靴、かばん、ベルト など

 

シュリンク革(シュリンクレザー)

シュリンクとは“縮む、つまる”の意味があります。収れん性の強い薬品により銀面を縮ませ、全体に自然のシワのような模様(シボ)が表れて、革らしい風合いを見せます。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ など

 

スエード

革の裏面(肉面)をバフし、ベルベット状のケバをもつように起毛させた革。主に子牛、山羊、羊など小動物皮でつくられます。革の裏面を細かなサンドペーパーでバフします。シルキースエードは非常に滑らかで高級品です。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、衣料 など

 

ベロア

成牛革の裏面を起毛したもの。スエードは起毛が緻密ですが、ベロアはずっと粗く、毛足が長いのがスエードとの違いです。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、衣料 など

 

ヌバック

スエードとは異なり、銀面をバフし、起毛させて仕上げた革。スエードに比べると毛足が非常に短くビロード状をしています。高級品は子牛皮を使用しています。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、ベルト、衣料 など

 

バックスキン

鹿革の銀面を起毛させた革で、極めて柔軟。バック(buck)は裏面ではなく、雄鹿という意味です。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、衣料 など

 

エナメル革(エナメルレザー/パテントレザー)

本来、革の銀面に、加熱したアマニ油またはワニスの塗布、乾燥を繰り返し、光沢のある強い被膜をつくって仕上げていましたが、現在はウレタンなどの耐摩耗性で光沢のある合成樹脂仕上げ剤が用いられています。

【 主に使用される革製品 】
礼装用の紳士靴・婦人靴・ハンドバッグ など

 

床革

厚い皮を2層以上にカットして得られた皮のうち、銀面をもたない部分の皮を原料にした革で、ベロアのように仕上げたものを床ベロアといい、靴や衣料に用います。

【 主に使用される革製品 】
靴、衣料、作業用手袋 など

 

型押し革

革の表面を、プレスで加熱・加圧して、さまざまな模様を付けた革の総称です。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、かばん、ベルト など

 

オイルレザー(ワックス)

オイルをたっぷり浸み込ませた革なので、エイジング(経年変化)効果も高く水に強い。使い込むほど色が濃くなり、奥深い光沢感を増していきます。なかでも手仕事で施されたものは、繊維の奥までオイルがしっかり浸透しているので、多少の傷ならこするだけで目立たなくなります。手触りもべとつかず、クセになるほどしっとりしなやかです。

【 主に使用される革製品 】
靴、かばん など

 

ウォッシュ加工

洗い方や絞り方によって違う表情にします。ヨレヨレっとしたシワは、革を丸ごと水洗いして、絞ることで表現されます。素材そのものは、あらかじめ硬化と収縮を防ぐ薬品をしっかり浸透させたものを使います(巨大な回転ドラムに水と軽石を入れて、革の表面を適度にこすり、アタリとムラを出すストーンウォッシュが代表的です)。

【 主に使用される革製品 】
衣料、かばん など

 

クラック加工

徹底的に痛めさせてひび割れさせます。工程も極めてハードで革の表面に顔料を含む仕上剤を厚く塗った後、引き延ばす、揉む、引っかくなどしてその仕上膜にヒビを入れていきます。さらに、乾くとバリバリになる薬品やタワシなど、職人によってさまざまな道具が駆使されます。買ったときから何十年と使ったような風合いを楽しめ、使ううちにさらにヒビ割れてきます。

【 主に使用される革製品 】
ハンドバッグ、ベルト など

 

パンチング加工

円形や三角形、四角形などの細かい連続穴をあける加工。表面を編み目のようなパターンで覆い、軽くて爽やかな使用感を与えます。革ひもを編んだレザーメッシュの代用として開発されたという経緯があります。

【 主に使用される革製品 】
スニーカー、ハンドバッグ、かばん、衣料 など

 

プリント加工

顔料を用いた仕上げの一方法です。織物の場合は染料を用いることが多いですが、革の場合はほとんどが顔料を塗布します。革製品とは思えないほどカラフルな柄が入っているものから、味付けとしてシンプルに入ったものまで、かなり自由度が高い加工方法です。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、かばん、ベルト など

 

焼き加工

“焼き”といっても火を使うわけではなく、タンニンなめしの革の特性を活かした加工方法です。なめし後、染料を塗って乾かす際、絞る過程のシワを残します。そのクタッとした素材にワックスを擦りこみ、高速ブラシでバフ掛けするとすり傷が付きます。このすり傷が焼け跡の焦げ目に似ていることから、焼き加工と呼ばれています。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、かばん、ベルト など

 

アンティーク加工

革に使い古した味を演出する方法です。ウォッシュ加工、オイルドアップ加工、クラック加工なども広く言えばアンティーク加工の一種といえます。定番なのは、仕上げ行程のときにムラを付けるやり方で、不規則な濃淡で色あせしたかのような独特の表情が特徴です。この他、素材に直接ダメージを与える加工法もあります。

【 主に使用される革製品 】
靴、ハンドバッグ、かばん、ベルト など

※参考文献:一般社団法人 日本皮革産業連合会 『革のプロが教える、レザーの基本講座』

どうでしたか~??

いろんな用途に合わせて革の風合いを調整しているんですね~。まさにタンナーさんの努力の結晶です!

ここからが職人さんの出番って訳ですなぁ~。手間暇がかかっていく分、魂のこもった逸品ができあがるわけですね!

今日はここまで☆

あとはメンテナンスのみ!



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