前回までの内容覚えてますか⁉
前回は、⑥原皮の種類や用途について勉強しましたね!?
この記事では、⑦革の仕上げについても勉強していきましょう~。
それではさっそく革の仕上げについて勉強していきましょう~!!
- 革ってなんだろう?
- 革の構成
- 鞣し(なめし)
- 皮→革 革→革製品になるまで
- 鞣しの種類
- 原皮の種類や用途
- 革の仕上げについて
- 仕上げの種類や用途について
- Leather mark 証明
- 革製品のお手入れ
革の仕上げ
鞣し工程を経て、皮から革が完成しますが、革は動物の皮膚からできており傷があったり繊維密度などが場所によって異なっていたりと、天然素材であるためばらつきの多い素材です。
革の仕上げは、傷等を目立たなくし、均一化させ見た目や風合い耐久性など、
使用目的に合った革に仕上げます。
仕上げ前作業(染色・加脂工程)
1、革に色をつける
染料
革の繊維の奥まで入り込み染める方法
浸透しやすく見た目の自然な風合いを損なわないが、耐久性が低く色落ちがしやすい。
顔料
革の上に色をのせる方法。着色になるので鮮やかな色が出やすく色落ちなどもしにくい。
2.革を柔らかくする
加脂革
革に油を加えることで鞣し後の革の繊維が乾燥により硬くなるのを防ぎ、柔らかくする。
空打ち
水を入れないドラムに革を入れて回転させ柔らかくする。
仕上げ作業(仕上げ工程)
1.下塗りや中塗りで染料や顔料を塗装する
アニリン仕上げ
塗膜の透明度が最も高く、革の銀面の特徴をはっきり見える仕上げ。
基本的には染料を使い、透明度の高い光沢が特徴的。
セミアニリン仕上げ
基本はアニリン仕上げと同じだが、革の傷を隠したり色を均一に染めるために顔料を少量混ぜて使用する。
カバーリング仕上げ
顔料をメインに使用し塗膜の透明度は最も低い。
重く色調の鮮明度が低いベタっとした艶が出る。
2.耐久性等を上げるためにトップコートなどで特殊な仕上げ材を使う
カゼイン仕上げ
天然物系の仕上げ剤(カゼイン)いや染料、ワックスを配合したものを塗布する方法。
カーフなど革の銀面の良さを生かすための仕上げに使われる。
ウレタン仕上げ
合成樹脂等を接着させて仕上げる方法。
着色剤には顔料が使われることが多く、均一にきれいに仕上がるが革本来の見た目は失われがち。
ラッカー仕上げ
ラッカーで塗装する方法。
光沢感があり耐水性や摩耗性などが強くなる。
3.見た目や手触りなど側の表情を決める仕上げ。
ヌメ革
銀付き革
ガラス張り革
シュリンク革
スエード
ベロア
ヌバック
バックスキン
エナメル革
床革
型押し
オイルレザー
ウォッシュ加工
クラック加工
パンチング加工
プリント加工
焼き加工
アンティーク加工
仕上げ後の作業
革製品を長く使い続けることができるよう、革の大敵である水や汚れから守る【防水加工や防汚加工】等を施すこともあります。
本日はここまでです!!
いかがでしょうか?!
仕上げによってさまざまな表情や質感が演出されてますね~❢
人の手によって、ひと手間加えることで変化していくわけですね~!!!
ちなみにアルームレザーではタンニン鞣しの革の取り扱いがメインです!!
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回、8.仕上げの種類や用途についてでまたお会いしましょう~❢